- 愛犬が足先をよく舐める気がする
- 愛犬が足裏を舐めるのをなかなかやめない
- 足裏を舐めるのはアレルギーかもしれないと思って心配
こんにちは!狛江市トリミングサロン PREMOの五十嵐です。
毎日愛犬と過ごしていると、足裏や足先を頻繁に舐めているがなかなかやめてくれない、というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
私はトリミングだけではなく、獣医さんのセミナーでもさまざまなことを学び続けています。
今回は飼い主様からよくお聞きする愛犬のお悩みについて、なかなか気付きにくい原因をトリマー目線でお話します。
結論から言うと、足裏を舐める理由は性格や癖ではなく、明確な原因があります。ストレス、乾燥、バリカン負けの場合ならすぐに改善できますが、アレルギー性皮膚炎(アトピー)や内臓系の病気、体内の違和感なども原因として考えられるため、獣医師への相談もぜひ検討してください。
それでは、本編をどうぞ!
- JKC トリマーA級ライセンス保持 元トリマースクール講師
- 約10年間、動物病院やトリミングサロンで勤務
- 年間500頭以上のトリミングを含むグルーミング
なぜ犬は足裏を舐めるのか?
ご自宅で愛犬が足周りを舐めていることはありませんか?
それは、足裏(パッド)に違和感を感じているからなんですね。
過去にトリミングにいらっしゃった飼い主さまが、「昨日からよく足裏を舐めるのよ」とおっしゃったので足裏を見てみると。。。
小さな飴ちゃんがついていました!笑
このように、足裏に違和感を感じるとわんこは舐めるので、ゴミや付着物が原因ならそれを取ってあげれば解決します。
しかし、もし何も付いていないのに舐めているような場合は、実はきちんとした理由がある場合がほとんどです。
どんな原因があるのか見ていこう!
犬が足裏を舐めるときに考えられる原因
- ストレス(暇つぶし、習慣になっている)
- バリカン負け
- 乾燥(足裏(パッド)のひび割れ)
- 病気(アレルギー性皮膚炎(アトピー)、内臓の違和感)
わんこが足裏を舐めるのは、上記の4つが主な原因になっていることが考えられます。
「え、ただの癖だと思っていた」「うちの子はそういうことをする子なのかな」と深く考えていなかった方も多いと思うので、それぞれについて詳しく説明していきます。
考えられる原因①ストレス
足裏や足先を舐めてしまう原因として、最も身近な原因がストレスです。
お留守番が多い子や、構ってもらえる時間が少ないと暇つぶしに自分の足先を舐める子は少なくありません。
逆にホッと落ち着く時間が少ない環境にいる子は、ストレスから足先を舐めることがあります。
そして、最初は暇つぶしやストレスから舐めていたことが習慣になり、足先が茶色く色素沈着するほど舐めるようになります。
人にとって生活環境が大切なように、わんこにとってもどんな環境で生活しているかが心身共に大きく影響しています。
ストレスによる足裏舐めの対策
ストレスが原因で足裏を舐めてしまう場合は、生活環境の見直しから始めてみましょう!
- 独りの時間が多くなってしまっていないか
- お散歩やおもちゃ遊びでリフレッシュできているか
- 落ち着いて過ごす時間と場所は作れているか
いま一度見つめ直してみると改善されるかもしれません。
足裏や足先を舐めることが癖にならないように、愛犬が足先を舐めている時は声をかけたり、遊んで気を紛らわしたりしてあげましょう。
考えられる原因②バリカン負け
トリミングから帰ってきた時に足裏をペロペロ舐めている事ってありませんか?
足裏が茶色や赤くなっていたら、それはバリカン負けしているからかもしれません。
トリミングサロンではキレイな仕上がりにするために、足裏は0.5mmのバリカンで刈る事が多いです。
しかし、0.5mmのバリカンだと皮膚が弱い子や乾燥気味の子は、特にバリカン負けしやすいのです。
バリカン負けによる足裏舐めの対策
もしトリミング後に舐めているようでしたら、おそらく“バリカン負け”している可能性が高いのでバリカンのミリ数を長くする事をご提案しています。
するとほとんどの場合、トリミング後に舐める事はなくなったとのご報告をいただきます。
うちの子たちも0.5mmバリカンで足裏を刈っていましたが、トリミング後に舐める事が多かったので1mmバリカンでパッドから浮かせて刈るようにしてから舐めなくなりました。
心当たりのある飼い主様は、バリカンのミリ数を長くすることをご検討ください。
私が初めて担当する時は、必ず足裏が赤くなっていないかチェックさせていただいていますが、たまに足裏周りが茶色くなっている子がいます。バリカン負けは気付きにくい原因なので、もしお困りの場合はぜひ試してみてください。
考えられる原因③乾燥
秋冬の時期に特に注意したいのは、乾燥です。
乾燥で足裏が割れてしまっていたりすると、ひび割れのようになってむず痒く感じることもあり、舐めてしまいます。
乾燥による足裏舐めの対策
乾燥しやすい秋冬の時期は、人間と同じように犬も体が乾燥します。
普段は足裏を舐めないのに、秋冬の時期に舐めているようでしたら乾燥がないかチェックしてあげてください。
特にお散歩後は乾燥しやすくなっているため、足を拭いたあとはパッドの保湿ケアをお忘れなく😊
秋冬の時期には、ノギという固い種子が足先にひっかかっていてチクチク当たっていることもあります。被毛でノギが隠れていることもあるので、お散歩から帰宅した時にチェックしてあげましょう。
考えられる原因④病気
ほかに考えられる原因は、アレルギー性皮膚炎(アトピー)です。
アレルギーが原因かどうか見分けるポイントは、「左右対照的に症状が表れていること」と「足、耳、目などの痒みを伴う赤みが見られること」の2つが挙げられます。
病気による足裏舐めの対策
上記2つの特徴がある場合は、アレルギーの可能性がとても高いので、獣医さんに相談することをおすすめします。
そのほかに、わんこの足先に脱毛が見られる場合もアレルギーの可能性があります。
すでにアレルギー食材を避けるなど対策しているのに改善されない、というご相談も受けますが、その場合は内臓系の病気が隠れていたり身体に違和感を感じているケースがあります。
アレルギーに関しては詳しく別の記事にしていきますが、アレルギーが考えられる場合は獣医さんにご相談の上、食事や生活環境の見直しが必要になります。
まとめ
足裏や足先を舐める原因について解説してみました!
暇つぶしやストレスから始まることが多いですが、習慣になってしまってることもあるので、愛犬が足先を舐めていたら声をかけてあげたりスキンシップをしてあげたり、お散歩やおもちゃ遊びでリフレッシュしてあげましょう。
気付きにくい原因としては、パッドの怪我や異物、ヒビ割れが気になっているケースや、トリミング後のバリカン負けなどがあるので、普段との様子の違いをしっかり見てあげれば対策することができます。
それでも変わらず足先を気にする場合、アレルギー症状で痒くて舐めている可能性があるので、獣医さんにご相談の上、食事や生活環境の見直しをしていきましょう!
トリミングサロンPREMOでは、わんこがリラックスして気持ちよくトリミングを受けられるように、こだわりの環境と厳選した道具を揃えています。
電話やLINEでもお問い合わせいただけるので、是非お気軽にご相談ください!